生活 保護 ケース ワーカー 訪問
「お前らの住む所はここ。お前らの飯はこれ。俺たちが全部やるから」というのは、刑期のない牢屋だと思います。貧乏なだけで、憲法が保障している居住・移転の自由が侵されるなんて許されません。 確かに、 生活保護者は国からお金を貰って生活しています。だからと言って自分の人権を売り渡しているわけではありません。国が認めた権利を行使しているだけです。 誰かが貧乏な理由は、様々な社会的要因が重なってしまった結果であり、個人だけの責任ではないのに、貧乏というだけで一箇所に隔離されるのは酷すぎます。 受給者の中には、受給者であることをバレないように、ひっそりと暮らしている方もいます。国の認められた制度とはいえ、やはり「他人の税金で食わせて貰って申し訳ない」という負い目を感じているんだと思います。 一箇所に集めるということは、そこに出入りするのは生活保護者しかいないため、余計偏見を増やし、受給者が今まで以上に後ろ指を指されながら生きていくことになります。そんな社会から分断された状況では、 生活保護制度の趣旨 である自立更生も実現しません。 "自立更生" とは? 「生活保護制度の趣旨は自立更生」と言いましたが、この場合の自立更生とは? 自立更生 といっても大きく分けて2つのパターンがあります。 1つ目は、定職に就き自立するパターン。 2つ目は、定職に就くことはできないけど、金銭面以外、自分の力で生活をする精神的自立パターンです。年齢的に働くことのできない高齢者は、後者に当てはまります。 実際に泉谷さんが知っているひとで自立したケースはありますか? います。その方は、年金を貰っているけど少額だったため生活保護を受給していました。高齢だけど本人に働く意志があったので、シルバー人材センターを紹介し、シルバー人材としてある職に就きました。すると、年金+仕事の収入が保護費を上回り、生活保護を停止することになりました。 廃止ではなく停止なんですね。 停止は、とりあえず様子を見ようというもので、保護費は貰えないけど、ケースワーカーと相談しながら3ヶ月様子を見て、大丈夫 ※3 だったら正式に廃止されます。この方のように、安定した収入を得て自立していくのが1番のセオリーです。 多様性を知って人に優しくなれた 生活保護の人がネット上では叩かれていますが、なぜこのような空気が形成されてしまったと思いますか? 他人事っていうのもあるし、自分の税金が生活保護に使われてるのが我慢できない人もいると思います。そして、その税金が不正受給に使われてるという話の方が大きく扱われ、自分の税金が、ぐうたらして働かない奴のために使われてるという風潮ができあがったと思います。 実際はみんながみんな、ぐうたらして働かない人たちではないですよね。 先ほどから言っているように本当に様々な境遇の方がいます。 "生活保護を叩くのではなく、生活保護を受給しなければ生きていくことができない人たちを産み出した、1つ1つの社会問題に目を向け、改善して行こうという考え方にならなければ、社会は良くならない" と思います。 1つ1つの社会問題とは?
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ケースワーカー 2019. 03. 10 ケースワーカーの業務の一つとして、生活保護者の自宅に伺う「家庭訪問」があります。 頻度としては1か月毎に訪問しなければいけない人から、半年に1回、変化が少ないケースについては 12か月に1回と、 保護者の年齢から生活状況で訪問する頻度が大体決められています 。 施設に入っているケースについては半年に1回が殆どですが、若年層や就労している方など 変化が多いケースについては2,3か月に1回の訪問が基本となっています。 ケースワーカーが訪問していい時間は決められている? 結論から言うと 原則として夜間調査は避けるべき です。 しかし ○就労のため平日日中は不在の事がほとんどである場合 ○在宅しているはずなのに、日中に訪問しても出会えないことが続く場合 ○他、特別な事情がある場合 などについては 査察指導員や他ケースワーカーと一緒に2人以上で訪問すること を原則として私の福祉事務所では許可されていました。 夜間訪問はついつい時間が遅くなってしまいがちです。 また、日中にすることが多すぎて月末に家庭訪問がたまってしまい やむなく夜間訪問をすることもありました。 市町村によってはケースワーカーの少なさから夜間訪問が日常的になっているところもある と聞きます。 体制を見直して、適正なケースワーカー数を配置してもらいたいですね。